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『はーぁ、今回の勇者もヘボかったなぁーー』
魔王は気絶して倒れている勇者とヒロインを魔法で浮遊させると近くまで運ぶ。 2人は既に意識は飛んでおり、目覚める気配もない。
どさっ……どさっ
『とりあえず君達の故郷に転移しといてやるけど……』
魔王のその言葉と共に勇者とヒロインの姿が青い光に包まれた。
殺さない辺りが意外と優しい魔王である。
シュンッ
『……つーか勇者ってこんなに弱いのによく俺に挑んでくるな!
大体、魔王の俺様だって勇者倒したら経験値くらい溜まるってんだ。
てか、俺強過ぎじゃね?もしかしたら歴史上最強の魔王になっちまったよっ!ビバ・魔王!』
前言撤回。 ただのゴミのようだ。
『……まぁいっか、これで魔王VS勇者達 は50戦50勝で完全勝利ってとこかな』
魔王はニヒルな笑みを浮かべると立ち上がって魔王の部屋を飛び出した。
『さぁ、我がハーレムの元へ急ごうか!
ハーレムも富も権力も手に入れた魔王はたまんねぇな!!ドヒュドヒュ!』
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