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「……うわぁ、マズイかも」
一方、渋い顔で困ったように呟く風見さん。
当然だ。
正直、今の装備では相性が悪すぎる。
プラズマライフルで遠距離攻撃をしてくるソラに対し、ヴィードには単発サンダーボルトと大剣しか武器が無い。
足の速さはヴィードの方が勝っているといっても、ヴィードも大剣のせいで走る速度が落ちているので、その優位性もわずか。
それでも、そのわずかな優位性を生かして、近接攻撃をする為に走って近付こうとすると、ジャンプして逃げられてしまう。
当たり前だが、走るよりも飛んだ方が早いので、そうやって逃げられるとヴィードには追いつけない。
そうやって距離を取った後、ヴィードからの攻撃が届かない空中から放たれる、プラズマライフル。
あんな不安定な体勢で、よくもまぁ上手く狙えるもんだ。
一発のみのサンダーボルトと大剣だけでこれに対抗するのは、正直厳しいだろう。
せめてこっちにも、何か一つでいいからまともな遠距離武器があれば良かったのに。
「あ、そうそう」
洋子ちゃんが不敵な笑みを見せる。
「空高く飛んだり跳ねたりするだけじゃなく、ジャンプブーツにはこんな使い方もあるんですよ?」
次の瞬間。
「!?」
ソラが、ヴィードに向かって物凄い速さで突っ込んできた。
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