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(地面を蹴って、上では無く横に跳ねたのか)
だが――
「チャーンス」
風見さんがニヤリと笑う。
そう。
確かに驚かされはしたが、距離を詰められる事はヴィードにとってありがたい。
即座に大剣を抜き、構える。
「なーんて」
「え?」
「あまーい、ですよ?」
洋子ちゃんがそう言うと、ヴィードの大剣が届く範囲ギリギリでソラがブレーキをかける様に地に足を押し付け、突如背後に向かって跳躍した。
「あ、ちょっと!」
逃げられた、と風見さんが悔しそうな顔をする。
「足元注意でーす」
「足元?」
あ。
コロン、とヴィードの足元に転がる小さな缶。
「しまっ――」
瞬間、フィールド内で起こる、爆発。
なんと、缶は手榴弾だった。
……というか、そんな武器もあるのかよコアフレンズ。
危ないなおい。
この爆発でヴィードが壊れてないか心配だ。
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