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「え、そんな事本当に出来るもんなのか?」
勝美ちゃんに聞く。
「……出来てるんだから、出来るものなんだと思う……としか、言えない」
「……としか言えないよな」
二人揃って何とも微妙な表情を浮かべる。
「……何ですかそれ、信じられません。無茶苦茶です。……けど、そんなまぐれが何度も通用するとは思わないで欲しいですね」
洋子ちゃんの指示で、ソラがライフルを構え直しまたもジャンプする。
「遊びは止めます。基本戦法をしっかり守れば、負ける勝負じゃないですからね」
空中から放たれる弾丸。
ワンパターンでわかりきった戦法だが、確かに彼女の言うとおり、今のヴィードにこれを打開する方法は無い。
「ヴィード!」
何とか相手に近寄ろうと無理をすれば、精度の高いその射撃を回避しきれず、被弾してしまう。
直撃を避けながらも、ジリジリと体力を削られていくヴィード。
「大剣で弾をはじいたり出来ないのか?」
「出来る。……けど、あの大剣じゃ振るのに隙が大きすぎて、最初の一発を防いだだけで終わると思う」
二発目以降が全弾命中という訳か。
駄目じゃん。
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