麻生勝美と筑波洋子

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 amigoの二階。  小型のバトルフィールドが壁際に一台設置してあり、反対側の壁には自動販売機が二台並んでいる。  そしてその自動販売機の近くに小さめの丸テーブルが三卓、椅子が一卓につき二脚づつ設置してあり、簡易休憩所の様になっていた。  一階で立花さんが言っていた常連さんとかいう人達もその椅子に座っている。  太った大学生位の男性が一人、女子高生が二人。  そして、小学生が二人。 「あ、あの子」 「ん? 知り合いでもいた?」  視線の先にいたのは、先程店で俺を瞬殺したあのぬいぐるみ幼女だった。 「……ぁ」  会話の声でぬいぐるみ幼女もこちらに気付いたらしい。  椅子から立ち上がり、駆け寄ってくる。 「あら可愛いお嬢さん」 「……どうも」  ぬいぐるみ幼女がペコリと頭を下げる。 「…………」  風見さんが『誰? 紹介して?』と言いたげな目で俺を見るが、紹介しようにも、俺だってバトルをしたから顔を知っているだけで、他には名前も何も知らない。 「あー……と。ほら、店で話しただろ。俺のバトルの相手をしてくれた、クマのぬいぐるみの女の子。それがこの子なんだよ」 「あー。あれがこの子だったんだ」 「うん」 「…………」 「…………」  以上。  説明終了。  もう教えられる事は何もない。
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