麻生勝美と筑波洋子

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「……あれはジャンプブーツ」  俺の視線に気付いた勝美ちゃんが説明してくれる。 「あれ履くと、物凄く高いジャンプが出来るようになる」 「へぇ、それは凄いな」  履くだけでジャンプ力が上がるなら、なゆたにも買ってやろうかな? 「けど、扱いが凄く難しい。着地に失敗したらそのままダメージになるから、着地の度にブーツの衝撃緩和機能をタイミングよく発動させなきゃいけない。しかもそれ、着地の姿勢が悪いと十分に効果を発揮出来ないから、毎回ジャンプした時点で着地の事も考えておく必要がある」  何だそれ、面倒くせぇ。 「それに、ブーツ自体が重いから、ジャンプしていない時のそもそもの機動力も下がる」  ……うん、なゆたにはそれ、いらないな。  ちなみに、洋子ちゃんのコアフレンズの武器はプラズマライフル。  ピョンピョン飛び回って相手から距離を取り、遠くから相手をライフルで仕留めるという事らしい。 「……始まる」  解説を聞き終わったちょうど良いタイミングで、ブザーが鳴る。  バトルが始まるのだ。
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