第1章 死~残酷から逃亡~

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この春良き日に… 何一つ危 なし… そんな中 とある私立病院屋上で『自殺』が発生した… 言わずとも分かろう 投身である 屋上でそれ以外の自殺はない… はず 真下を見れば血だらけ 素人目で見ても 死 を表現するには 分かりやすいくらいの 最悪で残酷な死に方であった… ~数日前~ 俺『遺書も書いたし、唯一の親友に別れを言ったし、もうすることはないだろうな。』 (もうあれから逃れるにはこの方法しかない そうわかった時点でいくことを決めた…) イジメだ。陰湿なイジメに耐えきれず、行くことを決意した。 学校の靴箱には刃物で切りつけられた上履き。 教室にある机は存在すら消え、その代わり花が添えられてた 亡くなったときに添えるあの花が… 存在否定ならまだしも 10人以上の男子にボコられる 無論 半殺しに… 毎日毎日耐えてきた でも ~死決意当日~ ????「今日はどうする?」 ???「いつも通り死なない程度に痛め付けて…」 ??「あの計画実行しない?」 ????「それは良いな」 『じゃあ 放課後、』 計画実行が決まって 笑ながら廊下を歩くイジメリーダ。運が良いと言いましょう、肩と肩がぶつかり 懐に忍ばせていた一枚の紙切れ。彼らは気づかず 俺を睨むなり 『ま良いか』と一言言って去っていった… 紙切れを読むなり身震いが止まらなかった 『松谷半殺し計画(完全版)』 そう書いてあった 内容こそ 身震いが止まらなかった… 先生?両親?唯一の親友?皆イジメだけ蚊帳の外だった。被害に巻き込まれたくない、面倒だ… 理由は様々であるが 皆 俺を 軽蔑するような目付きだった。 『きのせいだ』 そう 言われて 人間不信になった。 『苛められる側にも問題があるかもしれない』 心底先生を殺したいと思った一瞬だった。 『はいはい…』 受け流し 何よりも 事実否定が一番深く刺さった 家族愛消滅の瞬間だった。 逃げる道には軽蔑の嵐 受け入れる道には死以上の苦しみ確定の道が… 神の存在をこのときほど信じたことはないし 恨んだこともなかった 家へ早退を決意するも、彼らは殺気と威圧でそれを制止。 地獄へそのまま強制送還 これほどにまで身震いが止まらない日はなかった
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