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「どうして......!」
「お前たちを巻き込みたくないからだ」
声を荒らげる華菜に、ジークは眉をひそめて、苦々しそうに答える。
でも......でも、悪いけどジークのその言葉を受け入れることなんて出来ない。
「ゴメンね、ジーク。それでも、私は行く。放っておけない」
「恵美......!」
決意しながら私は、きっぱりと言った。
だって、ジークとマリアナをホントに放っておけないもん。ジークたちには色々助けられたから......
「こうなった恵美はもう止められないよ。二人とも」
真命はにやけながら、ジークとマリアナにそう言う。
えー、ちゃんと止まるよー。ザ・○ールドを使えば......
「だが......」
ジークはまだ納得出来ないという感じだった。
「水くさいよ。二人とも」
「そうだぜ。水くさい、水くさい」
「......私たちも何かしたい......!」
深先輩たちは微笑みながら(華菜除く)、次々にそう言う。
ジークはしばらく沈黙した。長いようで短い時間だった。
「..................分かった」
とうとうジークは折れ、頭をポリポリと掻いて私たちの同行を許可する。
やたっ!説得成功!ス○ロボでは嬉しいよね!
「仕方ない......だが、遊びでないことは忘れるなよ」
「分かってるよ、マリアナ。私たちも生半可な覚悟で言ったんじゃないから」
真面目な表情で見据えるマリアナに、私は笑顔で頷く。
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