7. 襲い来る脅威

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「それでは行こうか」 「くぅー!腕が鳴るぜ!」 制服を整える深先輩とは対照的に、青人先輩は楽しそうに胸の前で拳と拳をぶつける。 「喧嘩に行くわけじゃないんですよ、青人先輩」 青人先輩を見て、呆れの溜め息をつく真命。 けど、そんな真命の目にもヤル気が満ちている様にも見える。 「絶体に《奴ら》の好きにはさせん......!」 決意を固めたジークの表情を見て、私は一瞬不安を覚えた。 良くないことが起こりそうな......そんな感じ。 私はその思いをすぐに振り払い、私たちは家を後にした。 ◆ 「目的地はどこなの、恵美?」 「えっとねー、ここから結構離れた所にある廃工場だよ」 家を出た直後、真命は恵美に振り返りながら問う。 恵美は携帯の地図を俺たちに見せながら答える。 「......こんな所に呼ぶなんて......つくづく怪しいです......」 華菜は不信感をあらわにしながら地図を見ていた。
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