7. 襲い来る脅威

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ふむ......何らかの罠としか考えられないな。しかし、それはあっちも承知の上か。 「気にしてても仕方ねえだろ。さっさと行こうぜ」 「待て、青人」 せっせと先を行こうとする青人を呼び止めるマリアナ。 たぶん、あれをやるのだろう。これから戦いが起こるかもしれないからな。 「何だよ、マリア............」 「今から武器を取り出すから黙れ」 「ひでぇっ!?」 マリアナからかなり冷淡な声で制される青人。 マリアナは戯れているのか、それとも素なのか...... 「ん?何だ、ジーク?」 「い、いや、何でもない......」 危ない......危うく顔に出てしまうところだったぞ...... 「青人先輩はどんな武器かな?やっぱ、棍かな?」 恵美はワクワクしながら、詠唱を始めるマリアナを見る。 武器を取り出されるとは露知らずの当の本人は、ただただキョトンとしていた。 「これから何が始まんだ?」 「まあ、見てのお楽しみだよ」 首を傾げる青人に、深は微笑みながら答える。 ふと、俺は右手をつつかれる感覚を覚え、振り返る。 俺をつついたのは華菜の様だ。 「ジーク......もし戦いになったら、私はどうすれば良いのでしょうか......?」 「その時は皆とともに隠れていてくれ............やはり、怖いか?」 華菜は不安そうな声で語りかける。 俺はそんな華菜の頭を撫でながら問う。
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