7. 襲い来る脅威

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「......はい。皆さん割り切っていますけど、私はやっぱり不安です......」 華菜は『ファントム・ゼロ』を思いきり抱き締め、消え入りそうな声で話す。 「......大丈夫だ、華菜。もし、戦いになったとしても、お前も皆も守ってみせる」 「ジーク......」 自分の決意を話す俺を、華菜は頬を紅潮させて見る。 ......?何故、そこで赤くなるのだ? 「今からでも帰って良いんだぞ、華菜」 俺は気を遣って華菜にそう言う。 華菜はしばらく俯いて黙っていたが、やがて意を決した様に口を開く。 「......ううん、私も......私も行きます............ジークから光をもらってるだけじゃ駄目だから」 そう言った華菜に、さっきまでの迷いと不安で押し潰されそうな表情はなかった。 「......そうか。だが、くれぐれも危険な真似はするなよ?」 「はい、ジークには心配かけません......」 俺は念入りに言い聞かせ、華菜は少し表情を和らげて頷く。 「二人で何を話しているんだい?」 「......内緒です......」 「まあ、そういうことだ」 俺たちの返答を聞いた深は「そうですか......」と不思議そうな表情で呟いた。 「終わったぞ」 マリアナは一息つきながら、右肩を回す。 青人の目の前には毎度お馴染みである光る何かが現れていた。 そんな光る何かを、青人は珍しそうにまじまじと眺めていた。 「......?何だこれ?」
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