7. 襲い来る脅威

15/51
前へ
/93ページ
次へ
真命はあたふたしながら、恥ずかしさからか、頬を紅潮させる。 確かにな。まるで、無垢な子供の様だったな。 「コホン......!続けるぞ」 マリアナは真命たちに呆れながら、咳払いを一つする。 真命はしゅんとなって口を閉じる。 「こいつの特徴は、スピードとジャンプ力の強化だな」 「へぇー!ト○ンザムみたいな感じかな」 恵美は目をキラキラさせながら、青人の武器を見つめる。 「そして、もう一つの特徴は、先端の翼に意思力を宿せること」 マリアナはそう言って、チョンチョンと棍の先端の翼をつつく。 力を宿す、とはどういうことだ? 「力を宿すとどうなるんだい?」 「翼からエネルギーを射出したり、意思力の宿った翼でそのまま切り裂いたりだな」 「......万能なんですね......」 華菜は以外といった感じで青人を見る。 「ナハハ、何か照れるなー!」 「いや、先輩は誉めてないから」 「分かってるよ!言わせんな!」 真命の的確なツッコミを受け、青人は頬をほんのり赤くする。 「だが、デメリットもあるのだろう?それだけ強いのなら」 俺は腕を組んでマリアナに問う。 こういうのはしっかり把握しとくべきだからな。 「ああ、その通り。こいつは他の武器に比べて、使用者の精神的負担が大きい」
/93ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加