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「何で俺なんだよ」
「バカっぽいから。天と地を統べる程」
「ごらっ!!規模がでかすぎる!」
相変わらずのコントを繰り広げる二人。
もうすっかり当たり前の様になっているな......だが、それが良いのかもしれん。
「ハハハ......それでは、解散するかい?」
苦笑いを浮かべつつも、気を取り直して恵美の方へと振り向く深。
「んー......あ!じゃあじゃあ、皆で私の家に来ませんか?」
「......恵美さんの家、ですか......」
恵美の提案にキョトンとする華菜。
フフ......恵美らしい考えだな。
「あたし行きたーい!」
「んじゃ、俺も」
「僕も失礼するよ」
「......仕方ないですね......」
皆も恵美の提案を受け入れ、次の目的地は恵美の家に向かう(俺たちの場合は帰宅か)ことに決定した。
いきなり帰路が賑やかになったな......
「ジークもマリアナも、構わないよね?」
「ああ。賑やかなのは良いことだしな」
「私も別に......」
俺は微笑みながら、マリアナは一応といった感じで返事をする。
そして、また考えにふける。
「それじゃ、私の家へレッツゴー!」
「ナスのおしんこー!」
満面の笑顔で言う恵美に、真命も笑顔で便乗する。
そのまま、恵美の家の方向へと二人は無邪気に駆けていく。
「マリアナ、行くぞ」
「ああ......」
マリアナは生返事をして頷く。
はあ......全く......気掛かりなのは分かるが......
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