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「マリアナ、あまり気負うな。俺がいるだろう?」
「分かっているさ、ジーク。分かっているんだが......」
マリアナは俺の発言に、表情を険しくさせる。
やはり、不安は拭いきれないか......
「おーい!二人ともー!」
「恵美が呼んでる。行こう、ジーク」
マリアナは気を取り直し、遠くにいる恵美たちの元へと歩いていく。
俺も心配そうな表情をマリアナに向けたまま、その後を追う。
「強くなっている......これじゃ、あまりに早い......」
◇
「ただいまー!お母さーん!」
私は元気良く言って、家の中へ入る。
真命たちも「おじゃまします」と言って家の中に入る。
何かアリの列みたいだね......
「あら。おかえり、恵美......と友達の方?真命ちゃんや深君以外にもいるわねぇ」
「理奈さん。おっじゃましてまーす!」
笑顔で言う真命に続いて、深先輩たちは深く礼をする。
ちなみにジークたちは「おじゃまします」じゃなくて、私と同じ「ただいま」。
もうすっかり家族だね!
鳴上ジーク!......いや、似合わないな......
「フフッ。どうぞどうぞ」
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