7. 襲い来る脅威

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「......恵美さんだけじゃなく、私たち宛でもあるみたいですね......」 華菜は序盤の挨拶文からそう解釈する。 皆宛って珍しい......ていうかおかしい? 「私は『ドッグハント』と呼ばれる部隊の者だ」 「!?」 マリアナは『ドッグハント』という名前を聞いた途端に、驚愕の声を上げる。ジークも驚いている様子。 何だろう......? 私はマリアナとジークの反応が気になりつつも、手紙を読み進める。 「突然の手紙で悪く思うが、要件を聞いてほしい。その要件というのは、私たちに会ってもらいたいのだ」 「変な要件だなー......」 青人先輩は頭の後ろで腕を組んで言う。 やっぱり告白を!?......なわけないよねー...... 「その時に、そちらのお宅にいる竜と少女を連れて来てほしい」 「何で、ジークとマリアナが恵美の家にいるって知ってんの?」 真命は不思議と不信感を混ぜた様な表情を浮かべる。 「くそっ......もうお見通しということか......」 ジークは怖い表情で歯ぎしりをする。 小さいジークでさえ、こんなに怖いんだから、大きくなったらもっと怖いだろうな...... 私は険しい表情を浮かべるジークとマリアナに、僅かばかりの恐怖心を感じた。 「......恵美さん、続きを......」 「えっ?あ、うん......」 華菜に言われて、私は慌てて気を取り直す。 ......とりあえず、この手紙はジークたちにとって、良くないものだとは分かったよ。 「もし、要求を飲まないのであれば、その場合は紳士的ではないが武力を行使させていただく」
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