7. 襲い来る脅威

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「随分穏やかじゃないね......」 深先輩は眉をひそめて、警戒の色を浮かべる。 これって脅迫?ドラマとかである様な...... 「指定された場所、時間に来てくれることを願う」 「何か、マフィアの密輸みてーな感じだな......」 「そんな冗談言ってる場合じゃないですよ」 戸惑いの表情を浮かべながら頭を掻く青人に、真命はジト目を向ける。 「良い返事を期待しよう。それでは、失礼した『ドッグハント ドーベル』」 私は手紙を読み終えて、「ふぅ......」と一息つく。 何というか、ホントにアニメやマンガみたいだね...... 「......どうするんですか、ジーク......?」 華菜は不安そうに、ジークの顔を見上げる。 ジークとマリアナは、未だに表情を険しくさせていた。 「俺とマリアナ、二人でその指定位置へと行く」 「二人だけで行くつもりなのかい?」 「ああ、もちろんだ」 心配そうに問う深先輩に、マリアナはきっぱりと答えた。 「そんな!あたしたちも行くよ!」 「駄目だ。お前たちは来てはいけない」 身を乗り出して言う真命に、ジークは首を振って拒否する。
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