操り人形

10/33
前へ
/33ページ
次へ
午後の秘書室。 いつもの室長。 「桐谷君、午前中に作ってもらった後期スケジュール。ここだけ訂正頼む。後はよくできてるよ」 優しい声と穏やかな表情。 それを打ち消す ついさっきの メガネ女子のねっとりとした口調と挑発的な目。 思い出すだけでも怒りが込み上げる。 長谷部さんの言う通り あんなの噂になる前に きっと消えてなくなる。 そう思って… 願っていたのに 事態は 私たちの思う方向には 動かなかった。
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3944人が本棚に入れています
本棚に追加