第一話

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「それじゃあ次、結城」 担任が私を呼ぶ。 クラスメイトからの視線が集まり、私は立ち上がる。 「…結城です。あ、下の名前は春です。 宜しくお願いします」 パチパチパチパチ… 「次は渡部!」 やっと自分の番が終わった。 緊張で喉が渇いている。 他のクラスメイトの自己紹介なんて耳に入らず、鼓動を落ち着かせようと努める。
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