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「俺は…女の子女の子してる子は好きじゃない」
彼が自分のことを話してくれている。チャンスとばかりに私は食い付く。
「ボーイッシュ?サバサバしてる子が良いってこと?」
「うーん。
例えば、クラスにTHE女の子!っていうような女子居るだろ?」
「うんうん」
「逆にちょっとガサツで男を男として見てない様な女子居るだろ?」
「…うん」
「俺は後者が良い」
「制服でも気にせずサッカーするような子?」
「そうだな。
俺がブランコではしゃいでたら、見てるだけじゃなくてどっちがより早く漕げるか勝負したがるような子…かな」
丁寧に答えてくれて申し訳ないけれど、良く解らない。
それより失礼ながらも、初めて会話が成り立っている感動を密かに噛み締める。
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