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ディアボルスを出て思念体で形成された馬車の中で依頼の再確認をしていた。
「氷結系ってシヴァとか?」
「シヴァは俺の召喚魔だ」
「召喚魔だ、って言ったってあんた全部召喚出来るじゃない」
「クレールスさんの再契約の時も契約してた支配された召喚魔出してたよね」
クラロとエーデルに言われ、頭を掻くと思念体が止まった。何事かと思いエーデルが下りて見ると検問が設置されていた。
「検問…?」
馬車に戻ると思念体は再度動きだし検問に入った。
「なんで検問なんか…」
エーデルが呟き、考え込むよう顔を伏せるとグロースが窓から見たことのある顔を見かけた。
「…女騎士だ」
「シヤン?」
「でも…髪下ろしてるよ?シヤンさんは結わいてるし…」
クラロも覗き込むと馬車の入り口がノックされた。エーデルが開けるとプラーヴァヤが顔を見せた。
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