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歩き慣れた王都に入ったため馬車から下りると思念体を消した。
「んー、久々ね」
伸びをしながら言うとエーデルは宝石の入ったホルダーに触れた。
クラロとグロースも辺りを見渡す。この王都でクラロはレジストラに、グロースはエーデルと出会いディアボルスに加入した。違法ギルドであったり全員かなりの手練れと知った時は驚きしかなかったが、今はそれが普通、と思えてしまっている。
「あの果物売りの露店あるかな」
「果物売りの露店?」
「えぇ、あそこのは新鮮よ、水々しくってよくまとめ買いしてたの」
楽しそうに笑いながらエーデルが言うとクラロが思い出し、聞いた。
「その露店っておじいさんかおばあさんやってました?」
「うん」
「じゃあ俺が…ディアボルス教えてもらった人の…」
「ディアボルスの顔馴染みはここなら多くいるわ、ベネ達のとこにも後で寄りましょ、双子の事も報告しなきゃね」
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