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王宮に向かう道中様々な人々がエーデルに声をかけていた。抱きついてきた子供や笑顔で話す青年、しばらく離れていた娘と再会したように喜ぶ婦人、涙を浮かべながらソロモン戦で苦戦しながらも勝利した事を祝う老婆などなど。
「いろんな人に慕われてるんだね」
「…だな」
王宮に入ろうとした時、クレールスのスピーリトゥスがグロースに飛び込んだ。高速移動していたようだ、胸元に硬い感触と鈍い痛みに小さく呻いたがスピーリトゥスと分かり、胸元から離すとヴァイオレットの字でお使いの事が。
「花?なんでもいいのかしら…まあいっか」
「事務所の周りに植えるとなると種がいいですね」
「そうね」
「ロトかフロル使えば一発でいいやつ見つかるだろ」
グロースが言えばエーデルは気づかなかった、と言うようにグロースを見た。
「その代わり、グロースが出しなさいよ?」
「はいはい」
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