≠1 キライ

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昔は、昂平の幼なじみで嬉しかった。 明るい昂平。 優しい昂平。 いつもみんなの中心にして、キラキラキラキラ輝いていた。 …でも、それがいつしか、苦手になって避けるようになっていた。 笑顔で何でも許される昂平が苦手。 昂平の言う、冗談が苦手。 ノリが悪いなって言われて、苦手。 だってあたしは、軽いノリとか冗談とか…分からないから。 キライ、キライ…大キライ…っ。 昂平なんか大キライ。 落ちる、赤い夕焼けにあたしはそっと視線を上げた。 世界が赤く染まって、あたしの瞳の色さえ隠してくれる。
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