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嗚呼…神様
愛の対義語って何ですか?
アイツがキライで…、キライでキライで堪りません。
アイツが苦手で、…苦手で苦手で堪りません。
なのにあなたは、いつまでも…
あたしとアイツを離してはくれないのですか?
…嗚呼…神様…。
暮れなずむ夕陽。
伸びたあたしの小さな影。
泣きっ面の赤い瞳。
赤く腫れた鼻頭。
そこに、一つの長い影。
あたしの背中を見つめる黒い瞳。
足を動かそうとしてまたやめる。
くしゃっと髪の毛を掻くその腕は、やるせなさそうに力を込めた。
それに、あたしが気付くはずがない。
ただ、打ちひしがれて…
暮れなずむ夕陽を見つめていた。
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