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「まあ、それはそれとして……。先に女子からにするか、六時半からの二時間、そのあと男共は八時四十五分から十時まで、とかでいいかな?」
「いいんじゃないッスか? 厳しく取り締まる必要もないし……、あっ! 覗きは許さないッス!」
赤浜はびっ!と拳を突き出して、みんなに目を流した。
男女間のちょっとしたむふふなイベントなんだけど、こう人数いると、一人くらいしそうなやつがいるもんだ。
それを抑制するために言ったんだろう。
「心配せんでも、誰もそんなことしないよな?」
「……」「……」「……」
「当たり前だろ!」
反応してくれたのは夏樹だけで、涼太は顔を真っ赤にして俯いていた。
他二人はちょっと焦ったように目線を反らしやがった。
やるつもりだったな……。
「もし見つけたら、僕が沈め殺す!」
「ウチも、ギターで殴りまくるッスよ!」
「じゃ、じゃあ、私もお尻ペンペンしちゃうよ!」
怨みの隠った姫川。先程のことをまだ怒っているみたいだ。
赤浜はそれに呼応するように、持ってきてもいないギターで殴る、エアーギターをしてやがる……。
よくわかんなさそうに、最後に乗っかったエンジェル……今井奈々には癒された。
俺は癒された。
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