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俺は中原アゲハ。昨年度の終わりから、俺が立ち上げた部活、『エンゼル部』の部長をしている。
優雅に過ぎ行く窓を見ながら、俺はこれまでの経緯を思い返していた。
今は中型の、十数人が乗れるくらいのバスで、ある場所を目指している。
今、説明した、エンゼル部のメンバーたちと、+αを含めた人数で、だ。
さて、じゃあまず、何を語ろうかというと、『エンゼル部』とはなんなのか?を話そうじゃないか。
『エンゼル部』は、俺と仲間たちが人助けをするために創った部活で、別に目標や、活動目的はない。
というか、活動自体、暇なやつらが集まって、わいわいやってるだけなんだよ、これが……。
ちゃんと活動したのは、両手で数える程度で、その内容も、迷子の猫を捜したり、忘れ物を届けたりと、実にくだらない内容のものばかり……。
ひとつだけまともなものは、部員の一人の恋路を手伝ってやったものが記憶に新しい。
そんな中で、今年の夏休み。
いや、部活動は別に強制じゃないんだが、メンバーのほとんどが受験生だし、なんか思い出を残すためになにかをしようと企てた。
そして、今。
我々は、部員たちと、学園長せんせの力を借りて、別荘へ、合宿にいくことができたのだ!
遊びにいくためにね。
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