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「君は面白い子ですね」
特に意味もなくそう言うと彼女は目を丸くしてこう返したのです。
「あなただって十分面白いわよ?慌ててる時なんて、靴下が左右ちぐはぐだったり、寝癖付けたまま現れるし、いつもじゃないけど、笑わせて貰ってるわ」
「ははは…」
乾いた笑いしか洩れない。
「君には適いませんよ」
「え?そう?それは褒め言葉?」
「そう受け止めて下さい。あっ昨日のあの子はどうしました?ほら…赤い鞄持ってたクリクリ頭の子」
「あぁ…リクね?大丈夫何とかなったみたい。一人で悩んでるから話を聞いて上げたらスッキリしたみたいで、問題は解決って所よ」
「そうですか、なら良かったですね。余りにも可哀相な顔してたので心配してました」
「ありがとう。リクにも伝えておくわ。あなたがスッゴイ心配していたってね」
「えぇ是非お願いします。私は余り人に関心はしないのですが、君の友達は何となく気になるんですよ。君の次にね」
「へぇ私に興味あるの?あなたが?ふぅんそっか」
その言い方が意味深で私は少し、彼女への興味がますます湧いて溢れていた。
「これからもし時間があったら付き合って欲しい場所があるんですよ」
「えっ何処何処?」
好奇心いっぱいの顔で私の鼻先まで顔を近付けて来たので私は一瞬顔を赤らめてしまいましたよ。
「わっ何よ何赤くなっちて…フフフ可愛い!」
「コラコラ大人をからかっちゃいけませんってば」
「良いじゃない。本当に可愛かったんたんだもん」
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