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と、思いながら暗記していた嘘八百の言葉をスラスラと述べる。
「新入生代表 橘 梨月」
会長ほどではないが拍手が巻き起こる。
私はその場で一礼しながらいそいそと自分の席へ帰る。
「ねぇねぇー」
すると、隣の席の女の子が話しかけてきた。
「良かったよー梨月のスピーチ」
「ありがとう」
この女の子の名前は紅島 美咲。
私の幼馴染でもあり、腐女子でもある。
「まぁ、梨月のスピーチは置いといて」
「置いとくのかよ!」
「それよりも、月姫さん・・・いや、生徒かいちょーが腐女子である事に喜びを隠せない美咲と」
「美緒である」
美緒は美咲の双子の弟、そして腐男子である。
読者の皆さん、登場人物が女だけだから女子校だと思ってたでしょ。
(梨月は読者側の世界を知っています)
「何でそう思ったの?」
「さっき、目が合った時口パクでこう言ったのが分かったんだ・・・」
「それは・・・」
「「平凡受けいいよねー^^」」
顔を見合わせ笑顔で答える二人。
「なんで読唇術が使えるんだ!何故に絵文字も!そもそも、何で会長は美咲が腐女子って分かったのよ!」
思わず小声でつっこんでしまった。
「あぁ、じゃあさー月姫って知ってる?」
「月姫?聞いたこともない名前だけど・・・」
「えっ・・・月姫を知らないの!」
「マジかよ!」
目を丸くして驚く二人。
「月姫って、そんなに有名なの?」
「月姫はね・・・全国の腐女子・腐男子が集まっている腐ネットワークを仕切っている幹部の中の頂点に立っている人のハンドルネームなの・・・」
「別名、腐の女王~Corrupt Queen~と呼ばれている」
「そんなネットワークがあるなんて始めてしったよ!後、Corrupt Queenを直訳すると腐る女王だよね!ねぇ!」
「それは、置いといて後の幹部は四天王と呼ばれていて関東と関西に二人ずついるの」
「俺と姉ちゃんが四天王の内の二人なんだ・・・」
「あなた達は何者よ!全国の腐女子・腐男子の実質トップ5に入ってるってことでしょ!」
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