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目が覚めると天井が見えた。体を起こすとソファーにライさんが寝ていた。
死んでないんだ……。ベッドから降りてテラスにでた。すると辺りは変わり果てていて遠くの方には高いコンクリートの壁が建てられていた。僕は走って屋敷から飛び出した。辺りは吸血鬼だらけで人間は一人もいなかった。
「綺麗な女だな…」
「ちげぇよ。こいつは男だ」
2人の吸血鬼が近づいてきた。飛び出すべきではなかったと後悔してる。
一人の吸血鬼が僕の腕をつかむ。その力は強くとても痛かった。
「………っ!」
「痛いのか?その顔、そそるな…顔、綺麗だし男でもいいや」
服に手をかけようとするが僕は蹴飛ばした。それが勘にさわったのか目つきが鋭くなり僕に殴りかかろうとしたときだった。
「やめろ!」
誰かが止めに入った。僕からではその人の顔は見えないが殴りかかろうとしていた吸血鬼の顔がみるみるうちに真っ青になっていく。
「ラ…………ライ様……」
ライさん…!?
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