Ⅳ†Ⅱ

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ライさんは手紙の封を開け便せんを広げ読み始めた。手紙は二枚ほどでライさんはすぐに読み終え手紙を持ってきた人に 「わかった。このことは内密に頼む。それと出かけるから車を用意してくれ」 と言った。 「わかりました」 出て行ったのを確認してから僕は手紙の内容を聞くと手紙を渡された。 《63年前に始まった戦争は今や休戦。 今回、手紙を送ったのは休戦になってから吸血鬼が塀を越えて人間を襲うという事件が多発しているからだ。 休戦の条件は覚えているはず。 1、国境の壁を越えてはならない。 2、危害を加えてはいけない。 3、条件を破った場合は上のものが死をもって償うこと。 この手紙を送って読んだときに死んではもらいたいが証拠を見せないで死ねというのはしない。 会談の場を設ける。そこで証拠も見せる。そして我々の前で死んでもらおう。 場所は人間界のブラックの屋敷にする。今夜8時までに来ること。付き人は1人までとする。 セシル・ブラック》
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