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そんな……
「この付き人、僕が行きます」
「雨音…お前は目覚めたばかりじゃないか!」
「離れたくない……死ぬなら共に……」
僕はライさんの手を握った。ライさんが僕の額にキスをする。
「そうだったね……死ぬときは共に。でも、無理はしないと約束してほしい。」
僕は頷いた。
行く準備が整ったと連絡がきて僕は長い髪を後ろにまとめライさんも僕もマントを着た。僕の場合はフードをかぶった。
車は屋敷を出て国境の壁の方に向かう。人間界への入り口は一つしかない。この通り道は会談とかがあるのでそのために作られた。ここの警備はハンターがやっている。
「通っていいぞ」
人間界はヴァンパイア界とは違って夜は静かだった。ブラック家の屋敷は入り口の近くにあった。車は屋敷の前で止められ僕たちが降りると車はヴァンパイア界に戻った。ライさんと僕は手をつなぎそして離した。
扉の前に立つと扉が開き
「お待ちしてました」
執事が出てきた。
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