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「白井清が生きていると言う噂を耳にしてね…」
「それで?」
「生きているんだろう?俺たちは吸血鬼たちと戦争する気なんてない。赤城を殺せればいい…そのためには白井清が必要だ」
「餌か………悪いが生きていない。心臓を刺されて生きている吸血鬼なんていない。純血種は別だが」
嫌な汗が流れる。セシルさんの方を見るとセシルさんも僕の方をみた。慌てて目をそらすとセシルさんが僕の方に近づいてきた。
「君は知らないか?」
僕は頭を横に振った。
「信用できないなら自力で探れ…俺はこれで失礼する」
ライさんが立ち上がり僕も立ち上がるとセシルさんが僕の前にたち仮面を取り上げた。
「久しぶりだね…雨音…いや清」
みんなが驚いた顔をしていた。生きているかもというもしもの話だから信用していなかったのだろう。
「雨音様………」
セシルさんは最初から気がついていたに違いない。
「清、君はどうやってその力を手に入れた?帝殺しの大罪人」
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