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周りが凍りついた。もちろん僕も…。どうしてそのことを知っているのかがわからなかった。
「知ってどうするんですか?」
「それは言わなくてもわかるだろう?」
何で聞いてしまったんだろう。
「この力は悲劇しか生みません…」
負けてはいけない…逃げてもいけない。
踏みとどまらないと…。
「ならその力を持っている君は存在してはいけないと思うけど?」
「僕………は………」
こんなことで動揺してはいけないけどやっぱり僕は……。
「雨音…」
僕はライさんの方をみた。
涙を我慢することができなかった…。涙が頬をつたう。僕は持っていたナイフを手にとり
「目覚めなければよかった……」
と言い僕は自分の心臓をさした。セシルさんの思惑通りだろう。
「雨音!!!」
「雨音様!!!!」
やっぱり後悔してる。思い出さなければよかった…。
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