Ⅳ†Ⅱ

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周りが凍りついた。もちろん僕も…。どうしてそのことを知っているのかがわからなかった。 「知ってどうするんですか?」 「それは言わなくてもわかるだろう?」 何で聞いてしまったんだろう。 「この力は悲劇しか生みません…」 負けてはいけない…逃げてもいけない。 踏みとどまらないと…。 「ならその力を持っている君は存在してはいけないと思うけど?」 「僕………は………」 こんなことで動揺してはいけないけどやっぱり僕は……。 「雨音…」 僕はライさんの方をみた。 涙を我慢することができなかった…。涙が頬をつたう。僕は持っていたナイフを手にとり 「目覚めなければよかった……」 と言い僕は自分の心臓をさした。セシルさんの思惑通りだろう。 「雨音!!!」 「雨音様!!!!」 やっぱり後悔してる。思い出さなければよかった…。
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