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先々代が決めたことによってさらにひどくなるんじゃないかと考えるが先々代が決めたことは貴族中に伝えた。だから、冗談で結婚の話をするが先に進めようともしないし周りに集まる女性も結婚ができないならば一回だけの体の関係を持ちたいとかそんなところだ。
この決まりは帝も知っているはずなのにこうして宮入の話を持ってきた。断れば死、受け入れれば生。
しかし、受け入れれば生きられるが白井家の威厳が損なわれる。
そして父さんの答えは
「決まりだ…覆してはいけない。清の宮入は断る」
だった。その答えを聞いた母さんは決意を固めたかのような顔をしていた。
父さんは宮入の話を断る手紙を帝に送った。僕は安心したが不安の方が大きかった。
帝へ手紙を送ってから1週間がたった。変化はあった。夕日が沈み夜になりかけそうな今、帝が家に訪ねてきたのだ。僕は席を離れ自室にいる。
部屋で呆然としていても仕方がないので屋敷を抜け出しいつもの湖に行った。
湖へ行くと蘭がいた。
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