Ⅳ†Ⅱ

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ー…後悔してる? してないよ…死ぬ前に知れてよかった。 ー…君は死なない。まだ死んではいけないよ。消えるのは僕…記憶をなくす前の僕が消える。 ダメだよ!君は僕で僕は君…一部を消すなんて! ー…一つの肉体に二つの魂は負担をかける。今ではなくてもいつかどちらかが消えるときが来る。それに僕は郁さんに血を飲まされたときに分裂した僕でしかない。…そろそろ時間だよ。君を待っている人がいる。 一筋の光が差し込んできた。 ー…さぁ、行って うん…ありがとう。 光の方に向かって歩いていった。後ろを振り返ると僕の一部は光を放ちながら少しずつ消えていった。 僕は足を止めないで光の中を進んでいった。記憶をすべて思い出したけどこれからどうすればいいのだろうか…。ライさんのそばにいてもいいのだろうか…。 僕は自分の手をみた。差し伸べられた手をまた掴めないまま去ることになるのだろうか?また同じことの繰り返しなんだろうか?
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