第1章

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「ドリアンみたいなお前と居るのしんどくなった、ごめん。別れてくれ。」 そう5年付き合った初彼に別れを告げられてから10年…… わたしはずっとひとりだ。 初彼はわたしの初恋の人。 中、高、大学と一緒で、ずっと友達だった。 秘めた恋心を表せることも出来ず、たまに仲間内で集まる時に話す程度の…… そんな彼と付き合うようになったのは、大学4年の時、彼が高校の時から付き合ってた彼女と別れて落ち込んでるのを、たまたま飲み会で見かけたわたしが慰めたのがきっかけ。 普段さばさばしたわたしの意外な女の子らしさに、彼ははじめてわたしを異性として意識したらしい。 あとは多分…… 寂しかったから…… それでも 幸せだった…… 10年前別れを告げられるまで わたしは普段と様子が違う彼はプロポーズしてくれるつもりだと思ってたくらいに…… そして今37才 もう処女に戻ってる。 いや、もうあがってしまうかもしれない。 それほど女としての機能は使用してないし、使用予定はない。
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