第1章 世界の変革

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1人暮らしをしたいがために高校を実家から遠いところ選んだオレは入学してからのこの1年この部屋で自由な暮らしをしてきた。 別に実家が嫌だとかそんなんじゃない。頑固で、その血を受け継いだオレとよくぶつかるが、しっかりとオレたちのことを考えてくれている父親。父さんの面子が保てるように気にしつつオレを助けてくれる母親。いつもオレのことを気にしてくれる祖母。バカだが家のムードメーカー的な弟。面と向かって言ったことは無いがかなり感謝している。 「……うんわかったよ。大丈夫だって。それじゃまた電話する。」 電話が終わりまた暇な時間が訪れる。 「どうするかな……。」 そんなことを考えてもなにも思いつかないのだが。 「仕方ない掃除でもするか。」 高校男子の1人暮らし。あまり片付いているとは言えない部屋を見渡してオレはそう呟いた。
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