1章 修羅と成っても

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「…で、 どうするの?」 「…決まってる。 斬る、 それだけだ」 そう言っている土方さんの顔は暗い。 知ってるよ、 土方さん。 土方さんも近藤さんと同じ。 隊士の事が大事なんだよね。 それでも近藤さんのために心を鬼にし自分を殺して隊士に厳しくするんだよね。 …バッカみたい。 近藤さんも土方さんも好きだけど近藤さんのために土方さんが犠牲になるなんて絶対おかしい。 そんな考え馬鹿げてる。 「…ねぇ、 僕が斬ってあげようか?」 そんな顔をするくらいなら… 「僕が土方さんの代わりに殺ってあげるよ」 僕が汚れ役を全部引き受けてあげるよ。
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