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「大変な事になった!何故だ?どうして?」
ふぉっふぉっふぉ・・・
老人の笑い声が聞こえた気がした。
ドクン!
また心臓が鳴り出す。
エルスは鏡の間に向かった。
そして自分の顔を見て驚いた。
瞳が真っ赤になっている。
そして10歳は老けただろうか?
老人の顔になっていた。
その時、
「王女殺しのエルス!私は勇者ロック!お前を倒しにきた!」
まだ若い精悍な顔つきをした男が、部屋に入ってきた。
剣を持っている。
エルスは心臓に手をやって、巨鬼に変身した。
勇者が剣を振りかざして挑みかかってくる。
エルスは右手で避けようとした。
剣はエルスの右腕を切り落とした!
「うぎゃあ!」
エルスは今度は巨大な禿鷹に変身して、窓から逃げた。
片腕を怪我しているので、巧く飛べない。
エルスは死の都ゾットを目指した。
カイザーの屋敷。
あそこに逃げよう。
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