第1章

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ゾットまでの旅は、生半可なものじゃなかった。 途中、いろんな戦士に襲われた。 身も心もぼろぼろになって、ゾットのカイザーの屋敷に、たどり着いた。 ネクロスが、ニンマリ顔でエルスを迎えた。 「お帰りなさいませ。ご主人様。」 エルスの心臓が鳴る。 口がエルスの意志と無関係に動く。 「ご苦労だった、ネクロス。怪我の手当てを頼む。」 カイザーは自室に戻ると、安置されていたまだ生きているエルスの心臓を取り出すと、握り潰した。 それがエルスの最後だった。 終わり。
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