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ゾットまでの旅は、生半可なものじゃなかった。
途中、いろんな戦士に襲われた。
身も心もぼろぼろになって、ゾットのカイザーの屋敷に、たどり着いた。
ネクロスが、ニンマリ顔でエルスを迎えた。
「お帰りなさいませ。ご主人様。」
エルスの心臓が鳴る。
口がエルスの意志と無関係に動く。
「ご苦労だった、ネクロス。怪我の手当てを頼む。」
カイザーは自室に戻ると、安置されていたまだ生きているエルスの心臓を取り出すと、握り潰した。
それがエルスの最後だった。
終わり。
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