目の上のコブ

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これじゃぁ先方でも小林がしゃべってたのは目に見えるな。 でも… 「体調…悪いのか?」 さすがに心配になって麻衣に尋ねてみると 「すいません…なんか胃がもたれて…」 はぁ? 「俺もだよ!昼からこってりすぎたかなぁ?」 “味噌カツ美味しかった”ってつけたす小林に、腹を撫でてる麻衣。 聞いた俺がバカだった。 こいつら、のんびり昼飯食べてて遅かったんだと確信。 営業マンなら10分で食えよ。 「麻衣ちゃん少食だしね…」 「小林が大食いなだけだよぉ」 会議中にも関わらず、平然と話してる二人の会話にイラっとしながら、 「はい終わり」 いつまでも聞いてもしょうがない会議は即座に終了させた。 やっぱ・・・小林を連れて行かせるんじゃなかったな。 なんか俺、今日一日イライラしてる気がする。
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