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痛いほど目に突き刺してくる朝日と
割れるようにズキズキ響く頭痛に、思わず両手で顔を覆った。
あれ…今何時なんだろう。
携帯アラーム鳴らなかった。
それにしても爆睡。
一度も目が覚めなかったなんて…。
4月っていってもまだ肌寒い。
会社に遅刻かもしれないのに、もう少しだけベッドの中にいたい誘惑に負けて、
掛け布団を、
ぐーっと顔まで引き上げた。
ん…?
私の布団って、
こんなに重たかったっけ?
変な違和感を覚えて、寝ぼけ眼の中、
もう一度ふとんから顔を出すと
えっ?!
は、はぁ?
ここ…どこ?
まったくの異世界に、ぎゅっと瞳を閉じて、そして思いっきり開く。
半分、体を起こして
グルリと辺りを見渡した。
うそ…私の部屋じゃない。
それに、
こんなに大きなベッド。
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