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開始4分を過ぎ、3度目のショックでも還らない
そして、救急車のサイレンが近付いてきた
「…う……勇!…頼む……」
胸を見ながら息を入れ、2回繰り返す
「……笑って……勇……」
真っ青になっている頬に触れ、反応を見る
「……死なないで……生きて……」
腕を伸ばし、胸に手を当て、ピストンを15回
サイレンが止まり、目の前に救急車が停車
救急隊員が降りてきて、武来に近付いた
ストレッチャーの上に乗せられながら、隊員がマッサージを始めた
「……ろ……」
「…颯汰!任せるんだ!」
「邪魔だ!退け!!」
孝太郎を突き飛ばし、武来の傍へ行く
「やめろ!勇に触るな!!
……勇!俺だ!起きろ!勇!!」
みんなが俺を押さえ込もうとした
暴れてみんなを振り切った
それでも男5,6人の力じゃ、俺一人簡単に…
(諦めて堪るか!!!)
自由になった左腕
隙間を縫って思いっきり武来の胸を殴った
二度
三度
「……勇ーーー!!!!」
「……待った!!脈が戻った!!!」
「…ーーーーッッ!!!」
救急隊員の一人が、俺の腕を掴みながら叫んだ
泣きながらその隊員を見上げた
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