道化師の思惑

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大事だから。 本当に大切だから。 今でも思い出す。 高校の時の武来。 一生懸命俺を追い掛けてくれた日々。 病気と戦いながら 俺を選んでくれた人生の決断 非常に重い。 でもその重さが、俺の支え。 一緒にいる日々が当たり前のようになって 元気に過ごす武来が当たり前のようになって 一瞬 油断した。 「……颯汰ぁあああ!!!助けて!!! 颯汰ぁあああ!颯汰ぁあああ!!!」 ISNトレーニング中 雷のように大声で俺を叫ぶ声 異常を報せる叫び声に 血の気が引いていく
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