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「…で、誰があんな恥ずかしいこと考えたの?」
「孝太郎を含むチームメンバー全員。」
「恥ずかしかった!恥ずかしかった!」
「スポットで、周り見れてなかったから平気かと思って。」
「…確かに。でも、みんなの前でっ!」
「ちなみに今日の試合、全米中継。」
「……!!……心臓止まる…!」
「マッサージしようか?」
「もう!」
生きていて。
死なないで。
その願いと祈りは叶えられ、元気な姿でここにいる。
「そうだ。シーズンオフになったら日本に戻る。そんで、婚姻届出して、お前連れていく。」
「……決定事項!?」
「和華曰く、家族は一緒にいるもの。」
「急すぎます!こ」
「心の準備は1ヶ月で済ませろ。」
「…早すぎる!!」
「寝る間も惜しんで済ませろ。720時間はあるだろ。」
「…要らない。付いていく。」
「珍しく早い決断だな。ピエロ続けたけりゃおまけも連れてきていいぞ。ここでの仕事は確保してある。」
「……へ?」
「チームの盛り上げ役。話はしてあるからいつでも来れるぞ。」
「…カッコいい…」
いつだって助ける。いつだって未来になる。
こいつが前に進めるように、俺の人生を狂わせてやる。
「颯汰。私も愛してるよ。」
「……………」
「うわっ!これ恥ずかしい!颯汰、よく言えたね!みんなの前で!」
「照れる。」
「照れないで!私が照れてるんだから!」
その笑顔は希望の光
未来は必ず切り開く
可愛い俺のピエロ
ずっと傍にいて。
ずっと生きていて。
…fin…
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