第1章

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「今日は ぱぱといてもいいの?」 つぶらな瞳で 父親に聞くと 父親は優しく笑い 「そうだね ママがいないから」 クレアを膝に乗せ 「幼稚園は 楽しいかな たくさん お話 聞かせておくれ」 髪を撫で にっこりと笑う クレアは 父親の大きな手に こころから安心し 幼稚園であったことを 話した 「あのね クレアは さくらぐみでね…」 あまりに一気に 話すので 喉が渇いてしまった 父親はにこにことしながら 家政婦さんに オレンジジュースを 持ってくるように 頼んだ
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