第1章

5/6
前へ
/6ページ
次へ
「確かに……」 「もうしばらく見ていましょう」 「そうだな。なんか危ない人を見るような眼を向けられているけどな」 「あ……」  僕は夢中で気づかなかったけど、確かにずっとここにいる僕たちは十分不審者だ。 ――僕達を越える不審者はすぐに出てくることになる。 「なんだ?今の真っ黒覆面野郎は?」 「強盗じゃないですか?止めないと!」  僕たちは急いで店の中に入る。 そしてレジの方を見る。 そこにはさっきの真っ黒覆面に銃口を頭につけられたミツヤにぃがいた。 「金を出せ!さもなけば射殺する」  一方ミツヤは真っ黒覆面を睨みながら、レジからお金を出そうとしている。 お金を渡して通報することにしているのだろう。 「間に合わなかったか!?」 とミチヤにぃは悔しそうに言う。 しかし――
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加