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すると陽菜子が椅子から立ちあがって俺のそばに来て。
ぎゅうっと強く抱きしめてきた。
「毎日メールもしたし、声も聞いてたのにね。私もめっちゃ…さみしかったぁ」
「…苦しい」
「いいのっ!もうちょっとギュッとさせててよ」
柔らかい胸が顔に押し付けられてて、恥ずかしさとちょっと嬉しい気持ちと…入り混じってくすぐったい。
「じゃあ、次は司狼くんがギュってする番ね?」
陽菜子がそう言って俺から離れて両手を広げてにやけてる。
「しょうがねぇなぁ。」
そういいながらも、まんざらでもない俺。
立ちあがって、彼女をこれでもかっていうくらい抱きしめた。
「「…落ち着く」」
二人同時に同じ言葉を呟いて、目を合わせて笑って。
「ただいま」
「おかえり」
そう言って久しぶりに唇を重ね合わせた。
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