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この11人と１匹が、館の住民だ。
食堂には、ひなた以外の全員が集まっていた。
イカ猫の入ったバスケットをスゥ子は、何時もの場所に置くと椅子に座る。
「美味しそう。今日はアップルパイね」
「りおたん、トッピングにアイス欲しいでつ」
「ひなたんは、まだ絵を描いてるのかしら？」
「遅いわね。ネコたん見てきて…」
口々に皆が話していると、ひなたが泣きながら入ってきた。
「居ないの。部屋で遊んでいたピノたんずが１羽居ないの」
蒼白になり話すひなたに、かほが駆け寄り椅子に座らせた。
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